執筆者弁護士 山本哲也
実況見分の立会で状況をうまく説明できないと不利になる?
事故直後の実況見分は、できるだけ冷静に事故の状況を思い出すことが求められます。
交通事故の実況見分は、加害者や被害者といった事故の当事者が立ち会って行われます。
もっとも、事故の被害者が救急車で病院に搬送されているため、事故直後に行われる実況見分には加害者のみが立ち会うというように、事故の一方当事者のみが立ち会って実況見分が行われる場合もあります。
実況見分には、双方の正確な位置関係などを思い出して警察官に説明します。加害者と被害者の間で説明が食い違うということが起こる可能性もあります。そのような場合には、妥協をしないで、実況見分調書にあくまでも真実を記載してもらうようにしてください。
実況見分調書および交通事故現場見取り図には、以下の地点などが200分の1表示の地図で記載されます。
◇相手があなたを発見した地点
◇危険を感じた地点
◇事故を回避しようと何らかの措置をとった地点
◇衝突した地点